学校法人奈良学園

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◇2020-12-09 (水)

最近の志賀直哉旧居(12月)

  • 最近の志賀直哉旧居(12月)

6月から一般公開を再開した志賀直哉旧居には、夏から秋にかけても社会的自粛ムードの影響もあり、訪れる人の数も例年に比べて減少していました。
10月下旬から11月は、旧居での講座も本格的に始まり、ようやく旧居の見学者も戻り始めました。
12月に入り、さらにたくさんの方々が訪れていただき、日常の旧居の雰囲気がようやく戻りつつあるようです。
旧居では、徹底した施設の清掃と消毒を実施しています。ぜひご安心の上、ご来訪をお待ちしております。


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セミナールームとして活用している旧食堂の窓際隣にサンルームがあります。
かつては志賀直哉の家族や訪問者と、この部屋で寛ぎの時間を過ごしたようです。

現在、サンルームのテーブルの上には「思い出ノート」が置かれています。
来訪したお客様が志賀直哉旧居についての感想や志賀直哉への思いを自由に書き込んでいただくノートです。
まだまだかつてほど遠方から来られた方は少ない状況ですが、それでも地元の奈良や大阪、京都からのお客様の書き込みが増えつつあるようです。
そこには「静かな佇まいの中に標高がさして素晴らしい時間が持てました。」
「このような素晴らしい建物と志賀直哉の生活ぶりを残していただいてありがとうございます。」
「奈良にずっと住んでいるのに初めて来ました。静かで鳥の鳴き声や虫の羽音が聞こえ、気持ちがよかったです。」
「多くの文豪が足を運んでいたこの場所に自分が今、立っていることが不思議な感じです。」
などと感想が綴られています。


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旧居の紅葉も色づき、庭の敷石の上に、小さな掌のような赤い葉が何枚も舞い落ちています。
志賀直哉も『暗夜行路』を書き上げた旧居の庭を眺め、季節の移ろいを感じながらペンを走らせていたのかも知れません。
やがて寒い季節がそこまでやって来ている予感です。

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