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◇2019-06-25 (火)

近代文学講座前期第3回を開催

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6月24日(月)、セミナーハウス・志賀直哉旧居にて「近代文学講座 ―文学表現の諸相― (前期3回目)」を開催しました。講師は京大以文会会員の植村正純先生です。


まず本講座の流れについて確認しました。
第1回目の冒頭で新元号「令和」と、万葉集の歌を通して、その中で大伴旅人の生きた時代を読み解きました。
また、谷崎潤一郎の『母を恋うる記』や、第2回目に読み解いた『吉野葛』における、母像の表現についての復習がありました。
それに関連して、母像を追いかけるということが、自己のルーツを知るための一環であり、「私は何者なのだろうか」という自己のアイデンティティの探求につながることについてお話しをいただきました。
さらに、作家自身を主人公に投影し、小説のエピソードとして表現することに関連し、「事実」と「真実」は必ずしも同じであるとは言えないことについて、歴史小説を例に、お話しをいただきました。
講座はこの後、『明月記』を取り上げ、さらに海外短編小説の秀作と言われているショーロホフの『人間の運命』を、さらには2500年前の戯曲、ソポクレスの『オイディプス王』を、本講座の中で取り上げる予定であることが伝えられました。


さて今回は藤原定家の『明月記』について、定家が生きた時代の社会状況を見据えながら、読み解いていきました。
この日記は、藤原定家が18歳から56年間にわたって書き綴ったもので、主に歌や、自分自身を取り巻く社会のこと、そして家族のことなどが克明に記録されています。
その中で、平安時代から鎌倉時代に至る不安な時代を背景に、遷都の噂が駆け巡りる様子や、後白河法皇の御崩御、平清盛の動向、源氏の台頭など、定家の視点で歴史的な出来事をリアルタイムに記録しいることについてお話しをいただきました。
また『明月記』の書評として、堀田善衞の『定家明月記私抄』が紹介されました。


旧居の中庭には、モジズリ(ネジバナ)が可愛い小さなピンクの花を咲かせています。花は名前が表すように、成長に伴い、花茎に沿ってネジのように回りながら上へと伸びていきます。


次回の講座は7月29日(月)に開催予定です。引き続き藤原定家の『明月記』と、ショーロホフの『人間の運命』について、ご講座いただく予定です。

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