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◇2018-03-17 (土)

奈良学園公開文化講座第18回「実験で振り返る科学」を開催

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奈良市高畑町にある奈良学園セミナーハウス志賀直哉旧居で3月17日、奈良学園公開文化講座を開催しました。


文学者である志賀直哉は、自身で「科学者よりも自然をみる」と言っていたと伝わるほど自然科学に造詣が深かったという。そのこともあり、同セミナーハウスの館長であり、奈良学園大学名誉教授でもある大原荘司氏が、「実験で振り返る科学」と題して、小・中・高校あたりで学んだ物理学者の法則や原理などを紹介しました。


はじめに科学とは何か、と問いかけ、「特定の条件下での因果の法則の発見とその体系」「合理的論証や実験による実証と工学への応用」「仮説を立てて検証することによる発展」の3点を伝えました。その後、教科書にでてくる物理学者と発見した原理や法則を紹介しました。


実験では、デカルトの浮沈子を行いました。水を満タンに入れた瓶の中に、空気と水を入れた小さな容器を入れて空気の圧縮により浮いたり沈んだりする様子を観察しました。また、大気圧について、水の表面張力と大気圧により、水を入れたコップにアクリル板をかぶせて逆さにしても水がこぼれない、ということを実験しました。すると参加者から、「小学生の時にしたね」と楽しそうな声が上がりました。


次に、気体の体積と温度変化についてのシャルルの法則(Charles's Law)により、雲を作る実験をしました。ペットボトルに水蒸気になる少量のアルコールと水を混ぜて数滴入れ、圧を加えてペットボトルが膨張したところで、空気を入れました。すると、パン!と大きな音がして、ペットボトルのなかが白く曇り、雲ができました。


さまざまな実験を通して「科学」を紹介しました。参加者からの熱心な質問もあり、大原館長は「原理と実験の両方が大切。原理を知っていると、応用がきく」と話しました。参加者の一人、桜井市在住の女性(68)は「知らないことを知れるのが楽しい。あっという間に終わった」と笑顔で話していました。

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