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◇2016-07-18 (月)

白樺サロン特別講座《志賀直哉『暗夜行路』を読む》を開催

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本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居において開催している特別講座「白樺サロン」の今期第3回が行われました。
講師は前回に引き続き、相愛大学人文学部教授・呉谷充利先生。「志賀直哉『暗夜行路』を読む --底なしの不安から東亜の美へ--」と題した講義を行っていただきました。

近年、進歩の目覚しい科学。志賀直哉は、科学について「恐怖感」を覚えるとさまざまな文章のなかで述べています。
「彼は青空の下、高い所を悠々舞っている鳶の姿を仰ぎ、人間の考えた飛行機の醜さを思った。彼は三四年前自身の仕事に対する執着から海上を、海中を、空中を征服していく人間の意志を賛美していたが、不知、全で反対な気持ちになっていた。」(『暗夜行路』)
また、昭和35年に著した随筆『閑人妄語』では、「飛行機の無制限な発達も、原子力も(その頃はそんなものはなかったが)総て賛美することができるわけである。私は三十二、三歳まではそういう空想に捕われ、滅茶苦茶に興奮する事がよくあったが、どうかすると深い谷へ逆落としに落とされたほどに不安焦慮を感じる事がよくあった。私はそれに堪え兼ね、東洋の古美術に親しむ事、自然に親しむ事、動植物に接近し親しむ事などで、少しずつそれを調節していくうち、いつか、前の考えから離れ、段々にその丁度反対の所に到達し、漸く心の落ち着きを得る事が出来た。」とも述べている。

今講座では、直哉の感じた「不安焦慮」とは何なのか、どこから生まれるものなのか、そして東亜の美の意味するところを、『万葉集』や森鴎外の『妄想』なども引きながら、丁寧に解説されました。

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