学校法人奈良学園

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◇2016-03-14 (月)

古典文学講座《西行》 後期第5回を開催

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本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居において、「古典講座」後期第5回が行われました。講座の題材は西行。講師には、元奈良学園高校教諭・吉村治彦先生をお迎えしています。

今回のテーマは、前回に引き続き「西行の"数奇/終焉"」。西行は、1190(建久元)年2月16日に、大阪・河内にある弘川寺で最期のときを迎えたと伝えられています。鎌倉時代が始まるちょうど2年前ですから、西行は平安末期の動乱の時代を駆け抜けた人物だといえるでしょう。
この講座では、西行の歌をとおして、西行の人物像に迫ってきました。先生は、西行の人生を学者・目崎徳衛氏のことばを引いて「激動する時勢のただ中に独自の歩みをつらぬき、人生の起承転結を過不足なく実現した、達人の生涯」と述べられました。また、その人物像については、「彼は空気のように自由で、無色透明な人物なのである。したがって、とらえどころがないばかりか、多くの謎に満ちている。(中略)総じて辻褄が合うような人間はろくなものではなく、まとまりのつかぬところに西行の真価がある」という白洲正子氏の文章を引いて講座のまとめとされました。

講座は今回が最終回でしたが、4月には西行の足跡を追う文学散歩が企画されています。
冷たい雨の日となりましたが、玄関の紅梅が愛らしい花を咲かせていました。

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