学校法人奈良学園

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◇2015-10-19 (月)

奈良学園大学保健医療学部看護学科2年次生の学外講座を実施

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奈良学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居において、奈良学園大学保健医療学部看護学科2年次生の学外講座を開催しました。

これは「精神看護概論」の授業の一環として行ったもので、文学作家・志賀直哉の生き方をとおして日本人の心のあり方を学ぶことを目的としています。

看護の対象者に向かうときには、つねに変化していく対象者の気持ちに寄り添うこと、また言葉の背景にある心を的確に読み取り判断することが求められます。目に見えないもの、とくに人の内面を鮮明に表現する日本文学や直哉の生き方を知ることで、目に見えない心のあり方を学んでほしいと思います。

講座ではまず、上嶋丈一館長の講話が行われました。館長は自らの小説とのかかわりについて話された後、人が小説を読む理由、そして書く理由を「人間を理解するため」と述べられました。西洋の文学と日本文学の視点の違いや直哉の生い立ちなどについて順を追って紹介され、日本文学の本質は「調和による余白の美」であり、それを感じ取るにはやはり、志賀直哉を始め、名作と呼ばれる日本文学に多く触れ、自分の心で感じ取ってほしいと話をされました。

講話は、直哉とも親交の深かった武者小路実篤のことばを引用し、生徒たちに質問を投げかける形で終了しました。生徒たちは互いに話し合いながら、またそれぞれにその答えを考えているようでした。

講話の後は、旧居を見学しました。直哉はその生涯のなかで20回を超える転居をしています。それは、環境を直哉がとても重要視していたことの表れであると館長は述べられました。生徒たちは、妻子が過ごしやすいようにと、たくさんの工夫が凝らされた部屋を一つ一つ見て、直哉の家族への思いを推し量っているようでした。

庭の隅には、コスモスが静かに咲いています。また柿の木に実った柿は木から降ろし、干し柿にしています。

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