学校法人奈良学園

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◇2010-10-04 (月)

秋季特別公開講座A(全5回)第3回を開催

本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居で秋季公開講座『旧居と庭園、昭和の時代、直哉と奈良』の第3回目を開催しました。

講師は前回に引き続き、元奈良高等学校校長で造園・園芸家の吉岡溥氏を招いての「植物ウオッチング 春日の杜」と題した講義でした。志賀直哉旧居は、奈良公園や春日大社の杜に続いており、直哉がいつも散策していたというあたりはあまたの植物群の宝庫です。先生は、『身近な植物ウオッチング』『ぶらり植物散歩』というお手製の資料を用意くださり、「植物を覚えるには、スケッチが一番です」ということから、話を始めていかれました。

自身が40年近く植物のスケッチ画を賀状に認め続けてこられたものを例に、その特徴を説明されながら、旅の楽しみ方のコツまで披露。持参されたキンモクセイとギンモクセイ、ヒイラギモクセイの葉を、受講者に紙に貼らせてスケッチタイムを導入、その違いを示されました。同じく、道中で拾われたというケヤキとエノキの落ち葉についても、葉脈の違いを指摘、樹形での見分け方を教えてくださいました。受講者は「確かに、写真を撮るだけでは特徴がしっかりつかめないけど、描こうと思うと細かな所まで観察しますねぇ」と納得の表情。

そして、アオギリやシナノキ、シキミなど志賀直哉旧居に植わる珍しい植物に触れられ、神社には必ずあるというオガタマノキ(もくれん科/招霊の木)の大木を、実際に二階の客間に上がって窓辺から見ました。

吉岡氏は、 "農の心でスローライフ"と称し、300坪の"栽培活動"をしながら、シンプルにそして晴耕雨読の日々の中、"自分の心を耕しています"とおっしゃり、めでたい植物の「ヤブコウジ ヒャクリョウ センリョウ マンリョウ アリドウシ」に例えた「"一読 十笑 百呼(深呼吸)千字(書く)万歩"が、元気で楽しい人生のコツではないでしょうか」と結ばれました。

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