平成の修復工事では、志賀直哉が暮らしていた時代に戻すための様々なこだわりがあります。
そんな修復工事の過程を一部ご紹介します。
工事の調査、改修の全過程は、「志賀直哉旧居復元工事記録」でご覧いただけます。
建物全般
白蟻や湿気のため、土台をはじめとして床組みが腐朽していたため、建物を4ブロックに分けてジャッキアップし、部材の取り替え、補強を行いました。 |
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H鋼の搬入の様子 |
ジャッキアップ |
土台の入れ替え |
玄関
・玄関戸を寄贈写真の通り、井桁格子に修復しました。 |
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[修復前] 玄関の様子 |
[修復後] 井桁格子の玄関戸に戻す |
[参考] 寄贈写真より
〜かつての玄関の様子〜 |
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土塀全般
・直哉当時の土塀が見えるまで掻き落としました。傷みが激しかったため、塗り直していますが、所々に島のように残してあるのが、当初の土塀です。 |
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[修復前] 白く塗られていた土塀 |
[修復後] 所々に当初の土塀を残す |
[参考] 土塀が続く小径 〜寄贈写真より〜 |
・北側は、いつの時代にかコンクリートブロックの塀に変わってしまったものを撤去し、古来の方法により、土塀に修復しました。 |
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「ねこ」と呼ぶ土を固めて作ったブロックを積んだ修復作業中の様子。補強の為に間にはさみこんだ棕櫚縄を、絡めながらいっしょに塗りこんでいる |
[修復後] 荒塗りが終わった土塀 |
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