3月3日（金）、第六回「奈良学園登美ヶ丘高等学校卒業証書授与式」を挙行しました。
高校六期生となる卒業生104名が、室内楽部の演奏をBGMとして、来賓をはじめ保護者、教職員、在校生の待つ式場に、温かい拍手で迎え入れられました。
卒業証書授与式では、式台の上で待つ古川謙二校長が、卒業生一人ひとりに「おめでとうございます」と声をかけ、卒業証書を授与しました。その後、クラブ活動や学業で優秀な成績をおさめた生徒たちや、6年間皆勤した生徒たちへの表彰も行いました。

古川校長の式辞では、吉野弘の『奈々子に』という詩を紹介し、「過大な期待が自己否定につながり、さらには自己を守るために他者否定に及んでいくのではなく、自分自身が納得のいく努力をすること、自分に課せられた責任をきちんと果たすこと、自分の行いや言葉に自信を持つことなど、他の人からの評価で自分を肯定したり否定したりするのではなく、自分自身による自分の評価をした上で、自己肯定感を持つことが大切である」という話がありました。
卒業生を代表して藤野慎平さんが「この6年間、数多くの思い出が詰まったこの学園で一緒に過ごしたクラスメートと、同じメンバーが、もう二度と一堂に会することがないと思うと、この瞬間が永遠であって欲しいと心から思います。このような6年間を送ることも出来たのも、両親や先生方のおかげです。この場を借りて、感謝を述べさせてもらいます」と、時には涙を堪えながら答辞を述べました。心のこもった言葉に、ハンカチで目頭を押さえる保護者や卒業生の姿も、数多く見られました。

ご卒業、おめでとうございます。