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第15回登美ヶ丘講演を行いました

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第15回は地元奈良出身、柔道家の野村忠宏さんをお迎えし、「折れない心」と題してご講演いただきました。アトランタ、シドニー、アテネ五輪で前人未踏の三連覇を達成。今日は獲得した3つの金メダルも披露してくださいました。華々しい成績を残した野村さんですが、その半生は敗北の連続。どのように強くなって大記録を達成するに至ったのか、成長の陰にあるさまざまな葛藤や学びについてお話いただきました。

柔道一家に生まれた野村さんですが、幼い頃は水泳やサッカー、野球などいろいろなことを経験。その上で柔道を選択し、名門、天理中学・高校・大学へ進学しました。体格に恵まれないこともあり、一生懸命練習しても敗北を味わう日々。転機が訪れたのは大学2年の時、指導する先生から助言を受け、練習への意識を変革。やらされるのではなく自ら取り組む姿勢の大切さ、限界を超えてこそ生まれる集中力や勝負への執念を学んだといいます。そこから本領を発揮。同年の全日本学生体重別選手権大会で優勝、2年後のアトランタ五輪で見事金メダルを獲得しました。

野村さんは、思うような成績を残せなかった時、自分の得意技である背負い投げを磨いたといいます。生徒にも、努力して勉強やスポーツで結果が残せない時は、自分の得意なことを伸ばしてみようとアドバイス。「やがてきっとそれが武器になる。そしていろんなことにチャレンジしてやりたいことを見つけ、自分の可能性を広げて欲しい。本気でやりたいことや夢が見つかれば、それが生きがいになる。苦しいことも多いけれど、未来の自分に期待してがんばってください」とエールを送りました。