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冬の天体観測会

校長
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2月18日(月)、中高対象の冬の天体観望会が行われた。この日は朝から好天に恵まれ、夜になってきれいな星空を見ることができた。月齢13.2と満月に近づいた月が東の空を明るく照らす中、Y棟屋上にある天体観測ドームでの観測会が始まった。

まずは南の空を見て、青白く瞬く「シリウス」を探す。ひときわ明るく星だけあって、皆すぐに見つけることができた。次に、右上に視線を移してオリオン座の「ベテルギウス」、そこから左へと移動してこいぬ座の「プロキオン」を探す。先生から、「これが『冬の大三角形』です」と解説がある。生徒たちは、それぞれの星を線でつないで、納得の声をあげる。確かにそこには「シリウス」を下の頂点にした逆正三角形が浮かび上がっていた。

いよいよドームの中に入り、望遠鏡をのぞいてみる。最初に観測したのは「火星」。肉眼でもはっきりとその明るさを認識できるが、望遠鏡を通して見た火星は一段と赤く明るく輝いていた。次には「月」を見た。想像していたよりは遠くにある月という印象であったが、それでも肉眼で見るよりはずっと近づいた月に、「まぶしい!」「大きい!」「クレーターが見える!」と生徒たちは口々に感想を叫んでいる。寒さに耐えながらの観測会であったが、徐々に気分も体温も上がってきたようだ。

次に観測したのは、「プレアデス星団すばる」である。生徒たちにとってはピンと来なかったのかもしれないが、同名の車に約30年乗り続けている私としては親しみ深く眺めることができた。きれいに輝く星々が見られ、6つと思い込んでいたのに、それ以上の数があることに少し驚いた。続いては、「オリオン大星雲」。星雲というだけあって、ぼんやりと雲にかかったような中にたくさんの細かい星が見られ、幻想的な印象を受けた。最後は、オリオン座の「ベテルギウス」。先生からは、「現時点でもはやなくなっている星かもしれないが...」という解説があった。望遠鏡をのぞいてみると、その赤い輝きとその名前の印象から、謎めいた妖艶さを感じることができた。

後半やや雲がかかってきたが、澄んだ冬の夜空を生徒たちと共に堪能することができた。