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秋の一日②~茶道部・科学部~

校長
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11月18日(日)、秋晴れの良い天気である。この日は、2つの文化クラブの活動の様子を見学させてもらった。

午前中は、奈良市高畑にある志賀直哉旧居(学校法人奈良学園セミナーハウス)を訪れ、茶道部「秋の茶会」に参加した。入場チケットの裏面に「霜月の 照る日の庭に さきすぎて 色やゝあせし 山茶花のはな」という太田水穂の短歌が書かれてあった。山茶花の花の様子をしっかりと確認したわけではないのだが、旧居の庭の木々もこの季節にふさわしい色づきを見せ、そこから入る穏やかな日の光が会場となった食堂を明るく照らしていた。参加部員20名が先生の指示を受けて準備を進めている。テーブル席を利用した立礼式の茶席で、旧居を訪れる一般の方に茶を振る舞うとのことである。

第1席の正客の席に着かせてもらった。部員の保護者の方々も来場されて順に席に着かれる。緊張しながらのお点前であるが、正座ではないゆえか、所作に余裕も感じられる。「錦秋」という菓子をいただきながら、ゆっくりと拝見させてもらった。他の部員たちが、テーブル席に着いたお客様にも次々にお茶を差し上げる。ぎこちなくもあったが、皆の真剣さが見ていて微笑ましく感じられた。第1席の間にも次のお客様が到着され、にぎわいのある茶会になりそうであった。生徒たちには、とても良い経験になったことだと思う。

午後には、科学部が参加する「青少年のための科学の祭典2018奈良大会」を見学するために、大和郡山市にある奈良工業高等専門学校を訪れた。全部で45の工作実験展示があり、本校科学部のテーマは「あなたは誰かに見られている」。マジックミラーやホログラムについて、いろいろな手作り道具を用いて紹介・説明するというものであった。私も一通りの説明を受けた。マジックミラーについてはよく理解できたのだが、ホログラムについては、私の理解力に問題があるのだろうが、「?」と疑問の残るところもあった。いろいろな催しに参加していることもあって、科学部員たちの説明は手慣れたものであり、楽しく頼もしく思った。多くの参加校があり、小学生なども含めてたくさんの来場者が来られていた。他のブースをいくつか見て回ったが、どの学校も熱心に説明する生徒たちの姿があった。良い勉強をさせてもらった。