11月8日（木）、暑さを感じるほどの秋晴れの一日であった。

午前中には、一昨年退職なさった小学校の先生からのご寄付と、登翔会（育友会）からの助成による「読書通帳機」の贈呈式が小学校で行われた。これは、図書館で借りた本について、自分の通帳に記録したい本の情報をバーコード読み取り機にかざし、通帳を機械に通すと貸出情報が通帳に印字されるという仕組みの機械である。預金通帳のように、自分が読んだ本の情報が記録されていくことで、読書の意欲を高めてもらおうという目的を込めている。当面小学生を対象にしているが、希望する中高生にも使ってもらうことを予定している。

午後には、昼休みから5限目を使って登翔会主催の「幼小中高合同ふれあい清掃」が行われた。開校以来続けている行事であり、園児・児童・生徒そして保護者の方による校内及び学校周辺の清掃活動である。10月開催予定が順延になり、この日の実施となった。昼食後、それぞれのクラスに割り当てられた区域の清掃場所に生徒たちが散っていく。校外の通学路にあたる清掃場所を訪れてみると、たくさんの落ち葉と格闘する生徒たちの姿があった。短時間でゴミ袋がいっぱいになるほどであったが、ひと息つく間に木々からまたたくさんの落ち葉が舞い落ちるという状況に困り顔の生徒たちであった。

6限目には、中高の「生徒大会」がMY体育館で行われた。まずは、先の選挙で選ばれた第10代生徒会役員の任命式があり、私から一人ひとりに任命証を手渡した。新生徒会長の挨拶では、「学校行事への意識向上を執行部から」というスローガンを掲げ、10周年を経て、これからの学校を自分たちで作り、変えていきたい、そして新たな歴史の第一歩を築いていきたいという方針が語られた。その後は各委員会の新専門部長からそれぞれの取り組み目標が述べられた。HR委員会の「あいさつよければすべてよし」や、環境委員会の「目の前のゴミから逃げない～キレイな環境作りを～」など、大いに期待したい内容が盛り込まれていた。

いずれも、秋の日の、微笑ましい、爽やかな光景であった。