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合同運動会③(名物スウェーデンリレー編)

校長
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10月9日(月祝)に開催した第10回幼小中高合同運動会での様子の続きをお伝えする。今回は、この合同運動会の最後を飾る名物競技、PP1(年少)からY3(高2)までをバトンを繫ぐスウェーデンリレーについてである。

まずはPP1からPP3の3人でグラウンドの半周を走る。P1・2(小1・2)生は4分の1周、P3~M4(小3~中2)生は2分の1周、Y1(中3)とY2・3(高1・2)女子が1周、Y2男子は1周半、最後のY3男子は2周というそれぞれの距離が設定されている。1チーム25人、赤白それぞれ3チームに加えて、教員チームも参加という、言葉にして説明すると何とも複雑なリレーである。教員チームの年齢はさておき、3歳から17歳までが一つのバトンで繋がる合同運動会ならでは競技である。

いつものことながらPP1のスタート時が緊張する。まっすぐ走れよ、バトンを落とすなよ、自分のチームの人にバトンを渡せよと祈りながら見守る。幼稚園でもしっかり練習してきたようで、私たちの心配をよそに勢いよく年少児たちが飛び出していく。そして年中児、年長児とうまくバトンが繋がっていく。あとに続く小中高生たちが大きな声で園児たちの走りを応援している。早くも感動である。

小学生たちに繋がるとスピードが増してくる。同時に、当たり前のことなのだが子どもたちが徐々に大きくなっていく。まるで一人の子どもの成長がこのグラウンドの中で繰り広げられているようにも思う。不思議な感覚である。中学生になると手足がスラッと伸びて、ますますスピード感が増してくる。それを先に走った園児や児童たちが懸命に応援している。
高校生に繋がると、距離も増してくるため、ペース配分と持久力が問われてくる。勢いよく飛び出したものの最後に息切れする者もいるし、走り終えてグラウンドに倒れ込む者もいる。その様子が、年少の子どもたちをさらに興奮させるようだ。私自身も、勝負の行方より、子どもたち・生徒たちのそうした様子ばかりをつい見てしまう。閉会式では、こうした様子を見て、「年少の者の信頼と憧れ、年長の者の責任と思いやりがこの合同運動会の目的である」と述べさせてもらった。子どもたちにそうした心を常に持ってほしいと思う。