ニュース

P4 つながる体験 米作りから餅つき

校長
  • P4 つながる体験 米作りから餅つき
  • P4 つながる体験 米作りから餅つき
  • P4 つながる体験 米作りから餅つき
  • P4 つながる体験 米作りから餅つき

春、P4(小学4)生は、校舎内にある棚田に田植えを行いました。社会科で学ぶ米作りや理科で学ぶ植物の生長とも関連させながら、育ちを楽しみにして見守ってきました。10月30日にはいよいよ稲刈り。かまを持ったことのない子どもたちが片手で稲をつかみながら刈り取る体験をしました。刈った稲はすぐにコンバインに運び、ご指導いただいている「ならグリーンファーム」の飯田さんに手助けしていただきながらコンバインに吸い込まれていきます。脱穀され、籾と藁に分かれて出てきた籾に思わず歓声があがります。袋の中に入った籾を、手ですくい自分たちが植えて育てて実ったお米の感触を味わった子どもたちです。

さて、11月13日は、収穫した米の収穫祭。各地で行われている新嘗祭の意味を学んだうえで、奈良学園小学校の収穫祭をしよう、と動いた子どもたちです。全員がそろってお米を献上してくれました。
引き続いて餅つき。臼も杵も子どもたちにとってはなじみのないものですが、登翔会(育友会)の協力もいただきながら、全員が餅をつきました。足を前後して力を入れる、などということも体験したことがなければわかりにくいようで、お互いに声をかけ合いながら3つの臼を囲み、順番に杵を手にしていきます。何回かついているうちにコツをつかんだ子どもたち。充分に柔らかい餅ができあがりました。柔らかい間に急いで丸める作業をする表情は、全員笑顔です。

実は、先週11月7日に、子どもたちは家庭科室で砂糖づくりをしていました。砂糖大根(甜菜)から砂糖を作る、ということを体験したのです。煮詰めて作った砂糖の味は、班によって微妙に違いがあり、そのことにも大変満足をしていた子どもたちでした。その砂糖もこの後に登場です。
ダイニングで席に着いて餅を食べる子どもたち。きっと家ではそんなにお餅を食べない、という子どももいるのではないかしらと予想しますが、しょうゆをつけて、砂糖をつけて、きなこをつけて、砂糖醤油をつけて...。この場では全員がやはり笑顔でいただくことができました。

春から、教室での学びと体験を継続してきた子どもたちです。自分が知識として身につけることはもちろんですが、様々な苦労や多くの人々の思いと手助けがあって実現できるということを、「感謝する」気持ちとともに学び取ってくれたのではないかと思います。