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けいはんな子ども天文クラブ2016

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  • けいはんな子ども天文クラブ2016
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9月10日(土)午後、「けいはんな子ども天文クラブ2016」(主催:K-SCAN けいはんな科学コミュニケーション推進ネットワーク、助成:独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」、後援:精華町教育委員会・奈良学園小学校・奈良学園大学社会連携センター)の第1回が開催されました。これは、けいはんな地域の子どもたちを対象とする体験型の天文教室で、昨年度に続いて、本校が会場となりました。

この日は、希望者として申し込んだ、精華町やその他の地域に居住する小学生36名、本校P3・4(小3・4)生14名、そしてその保護者の方々が参加しました。テーマは「天体望遠鏡を作ろう」。「子どもゆめ基金」の助成により、わずかな参加費で、自分用の天体望遠鏡を手に入れることができるのです。しかも、望遠鏡を備えつける三脚までセットになっています。参加した子どもたちは、まずこの段階で大喜びです。が、しかし、組み立てはそう簡単なものではありませんでした。細かな部品がたくさんあり、それを丁寧に取り扱いながら、順番通りにボンドを使って繫いでいきます。ピタッとうまく繫がなくては余計な光が入ってしまいます。一方、ボンドもすぐに固まっていきます。まるで大工さんが金槌を振るっているかのようなカンコンカンコンという音があちこちから響いていました。

そんな苦労をしながら出来上がった望遠鏡を三脚に据え、天頂ミラーも取り付けて、いよいよ覗いてみます。最初は室内で、次にはグラウンドに出て、中の筒を出し入れしながらピントを合わせます。「見えた~!」、「見えへん!」と様々な声が飛び交います。「望遠鏡なのだから、そんなに近くを見ようとするより、もっと遠くを見てごらん」と講師の嶋田理博先生(奈良学園大学准教授)や学生の方たちがアドバイスします。「向こうの森が見えた!」、「空が見えた!」、「雲が見えた!」とだんだん子どもたちの喜びの声が増えてきました。

こうして、カンコンカンコン、ワーワーキャキャーのうちに第1回が終了しました。第2回(10月8日)は、この望遠鏡で月を観察する予定です。期待に胸を膨らませながら、子どもたちは大事そうに自分の作った望遠鏡を抱えて帰っていきました。