ニュース&トピックス

けいはんな子ども天文クラブ2016

❆2016-10-14 (金)
  • けいはんな子ども天文クラブ2016
  • けいはんな子ども天文クラブ2016
  • けいはんな子ども天文クラブ2016
  • けいはんな子ども天文クラブ2016

10月8日(土)16時から、「けいはんな子ども天文クラブ2016」の第2回目が開催されました。これは、けいはんな地域の子どもたちを対象とする体験型の天文教室で、本校が会場となります。
この日のテーマは「月を観測しよう」です。第1回目の教室の時、自分で組み立てた天体望遠鏡と三脚を持って集まりました。
講師である奈良学園大学の嶋田理博先生から「自分たちで作った天体望遠鏡で、持って帰ってからお家で何かを見ましたか」の問いに「月や火星などを見たよ」という声がありました。

天体望遠鏡について、月や土星の輪も観測したガリレオの話や、最新の天文台の望遠鏡の話を通して、前半はレンズの仕組みと働きについて学びました。
嶋田先生から「レンズの3つの働きを言えますか」の問いに、「光を集めます」「大きく見せます」そして3つめの働きについては「ものがゆがんで見える」「まぶしい」「へんな光が出てくる」など積極的にさまざまな答えが登場しました。先生から「遠くにあるものを近くにひきよせる」という回答があり、それを見て理解してもらうための実験を行いました。ケースの中に入れた人形や、箱の中のものをレンズを通して覗き込むと浮き上がって見える不思議には、みんなとても驚きました。さらに、自分たちが作った反射式望遠鏡の仕組みや屈折式望遠鏡の仕組みなど、いろいろな望遠鏡があることを学びました。

後半は、天体望遠鏡を手に校庭に出て、月の観察をしました。終日曇りがちの中、この時間に限って雲が晴れ、くっきりと月を見ることができました。この日の月は上弦の前日。ほぼ半月です。まさに月面の影の部分と、明るい部分の間が観察でき、月の表面を知るには絶好のタイミングです。
なかなか月の位置に固定できず、またせっかく月をとらえても、時間が経てば月も移動するので、観察し続けるのは、微調整の努力と根気が必要であることも、学ぶことができました。
実際に参加者の手作り天体望遠鏡をお借りして観察をさせていただきましたが、月の表面のゴツゴツとした感じが、すぐ近くにあるかのように見ることができました。
子どもたちだけではなく、保護者の皆さまも、終了予定時間のギリギリまで、ずっと月を眺めていました。